パントリーは、食品や日用品を保管するための収納スペース。まとめ買いのストックや、キッチン周りの整理整頓など、様々な面でメリットがあり、家事効率を重視される方々に人気の間取りです。今回はパントリーのメリット・デメリットや計画時に気をつけたいポイントなどをご紹介します。

■パントリーとは?
パントリーは、主に食材の貯蔵庫として使われ、調味料や調理器具、食器、日用品など様々なアイテムを収納することができます。キッチンに隣接した場所に独立したスペースとして設けられるケースが多く、大容量のストックを可能とします。
■パントリーで保管できるものは?
パントリーを快適に利用するためには、保管に向いているもの・不向きなものをよく理解し、キッチン収納と上手に使い分けることが大切です。
- 食品:パントリーでの保管に適している食品は、賞味期限が長く、長期保存ができるもの。例としては、・米や小麦粉などの穀物・調味料や乾物・レトルトや缶詰、インスタント食品・飲料や食用油・常温保存できる野菜(イモ類、タマネギ、かぼちゃなど)。反対に、パントリーで保管に適さない食品は、生鮮食品など腐りやすいものや、常温保存できないものなどが挙げられます。また、賞味期限が短い食品や開封済みの食品は早めに使い切る必要があるため、パントリーの手前側や、キッチンの目につくところに置きましょう。
- 日用品・消耗品:日用品・消耗品は使用期限が長いものが多く、パントリーでの保管におすすめ。消耗の早いキッチンペーパーやラップ、食器用洗剤、ゴミ袋などをキッチン近くのパントリーにストックしておけば、キッチンでの作業中に切らした時にすぐに補充できて便利です。容量に余裕があれば、キッチン以外の部屋で使う日用品(トイレットペーパーやシャンプー、洗濯用洗剤など)を保管してもよいでしょう。
- 調理器具・家電:限られたキッチンスペースを広々と使うために、場所を取りやすい調理器具や家電はパントリーに保管しておくと良いでしょう。家電はコンセントから電源プラグを抜いて片付けておけば、節電にもつながります。使用頻度が低く、持ち運びやすいものがパントリーでの保管に適しており、具体例としては、ミキサーやホットプレート、ホームベーカリーなどが挙げられます。使用頻度がそれほど高くない鍋やフライパン、食器類などもパントリーに置いておくと良いでしょう。
■パントリーを設置するメリット
- 大量にストックできる:メリットの一つは、大量ストックが可能となること。キッチン収納にプラスして使うことで、食品や日用品、家電など、キッチン作業に必要なアイテムをたっぷりと保管できます。セール時に買い溜めておけば、家計の節約にもつながります。レトルトや缶詰などの非常食の保管にも適しており、災害時にも安心です。
- 家事効率が高まる:パントリーはキッチンに隣接して設置されるため、キッチンとの行き来がしやすく家事効率のアップにつながります。必要な食材や調理器具をすぐに取り出すことができるため、火を使った料理の最中や、幼いお子さんから目が離せない時などに便利です。
- 在庫管理がしやすい:キッチン収納にプラスしてパントリーを設ければ、収納を分散させてスッキリ見せることができ、何がどこにあるのかが把握しやすくなります。在庫管理がしやすく、使いかけや賞味期限切れの食材も一目で確認できるため、無駄な買い物や食品ロスを減らすことにつながります。
■パントリーを設置するデメリット
- 他の部屋が狭くなる:パントリーに十分な収納力を求めるとなると、それなりの広さが必要となり、居住スペースを圧迫してしまう恐れがあります。家の広さに余裕がない場合は、パントリーと他の部屋の優先順位を考慮した上で間取りを考えましょう。
- ものを買いすぎてしまう:パントリーが広いと、ついストックを増やしすぎてしまうことがあります。安売りのときに大量購入したものの、奥にしまい込んだまま忘れてしまい、気づけば賞味期限切れになっていた・・・。保管したものが一目でわかるよう、日頃から整理整頓を心がけ、定期的に在庫を確認するようにしましょう。


